2022.11.07 お知らせ

日本脳卒中学会 一次脳卒中センター(PSC)コア施設 認定更新のお知らせ

2005年に脳の血管に詰まった血栓を点滴で溶かすことができる遺伝子組換え型組織プラスミノーゲン活性化因子(recombinant tissue plasminogen activator:rt-PA,アルテプラーゼ)という薬剤がわが国でも使用できることになり、この薬剤による治療を24時間365日可能な施設を「一次脳卒中センター(PSC)」として日本脳卒中学会が2019年より認定しました。新潟県では現在17施設が認定されており、新潟市を含む新潟圏域では、新潟大学医歯学総合病院や当院をはじめ5施設が認定されています。

さらに2020年10月には一次脳卒中センター(PSC)の中で、日本脳卒中学会定めた条件を満たし機械的血栓回収療法に24時間365日対応できる当院を含めた全国の医療機関231施設が「一次脳卒中センターコア(PSCコア)施設」として委嘱を受け、地域における脳卒中診療において中心的な役割を担うことを求められました。2022年度からPSCコア施設は脳卒中学会が認定することとなり、PSCコアに認定されている医療機関は新潟県では2施設(信楽園病院,立川綜合病院)のみで、新潟圏域では当院が唯一のPSCコア認定医療機関です。地域における脳卒中急性期医療の要となるべく、機械的血栓回収療法の適応となる患者を近隣のPSCから受け入れ対応しています。またPSCコアに認定された医療機関には、脳卒中相談窓口に脳卒中に精通した看護師や医療ソーシャルワーカーが常勤しており、脳卒中患者さんやご家族への情報提供や相談支援を親身に行っておりますので、どうぞお気軽にご相談においで頂ければと思います。

【「一次脳卒中センターコア(PSCコア)」認定基準】

  1. 一次脳卒中センター(PSC)に認定されていること
  2. 日本脳神経血管内治療学会の脳血管内治療専門医と3学会認定の脳血栓回収療法実施医が合計して常勤3名以上であること
  3. 血栓回収治療実績が年間12例以上あること
  4. 自施設において24H/7Dで血栓回収治療に対応可能であること
  5. 脳卒中相談窓口を設置すること